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偽版画&違法原画販売~20年目でも新ネタ

1/31/2020

 
01
自サイトの更新作業中にオークションサイトで過去に販売された偽版画や違法原画の出品をふとチェックしてみたところ、広島県在住の同一出品者(他の取引内容から判断して業者ではなく一般出品者と思われる)が偽版画&描きおろし原画4点を出品しておりまして。

さらに詳しく

フジサンケイアドワーク(現・クオラス)のキャンディキャンディ偽版画

6/23/2019

 
01

高級オリジナル現代版画?

旧記事では、漫画家のボッタクリ複製画商売のパイオニア、いがらしゆみこ先生の『キャンディ・キャンディ』偽版画を 「ジクレ」と書いていたのですが、お詫びして訂正いたします。

単なるオフセット印刷でした。
​
作画者・いがらしゆみこによる横領の被害者、原著作者・水木杏子の公式掲示板発言によると、
深夜のお答え ◆ 水木杏子 1999-10-02 (Sat) 00:47:57
(略)
<原画>ではなく明らかに<プリント物>を(版画家、美術連盟、印刷会社、漫画家に見ていただいた結果) <複製原画という名前で高級版画>として販売していた(いる?) のはわたしが信じる事実です。

すべて、フジサンケイアドワークの作成であり、漫画家のサイン入りです。

本物の版画家、というとおかしいですが
「こういったものをこんな価格で販売されたら 一生懸命、版画(自分で作成している)を 彫っている自分達はどうしたらいいのか」
というコメントも書いておきます。
(略)
◆ 水木杏子 1999-12-02 (Thu) 18:59:33
(略)<版画家><漫画家><美術家><印刷専門家>にみていただいて普通紙に(種類は調査中)4色印刷。 とわかっています。
刷った枚数がわからないので、(いがらしさんのサインと一緒に入っているナンバーも350/1、とか300/3とかいろいろなので)
原価は50円から300円まで、見せた人によってまちまちです。
(略)
和解について また願う事 ◆ 水木杏子 1999-12-09 (Thu) 19:01:02 
(略)
フジサンケイアドワークが作った偽版画の原価ですが
みんなの頭のなかでいろいろな値段になってしまったようなので・・・
30円(最低につけたひと)
500円(最高につけたひと)
で、30円から500円と書いたはずでした。
因みに一番多かった値段は 200円~300円です。
どちらにせよ暴利ですね。
(略)
…あれかなぁ。ウォーターレスで解像度の高い美術印刷用のオフセット?
だとしても、製造原価が二束三文なのに違いはないんだけど。

これをフジサンケイアドワーク(現・クオラス)は
最新最高の技術を駆使した、最高級版画
大変数多い工程を掛けて刷った版画
とブチあげて、通販やイベントで売りさばいていたわけです。

尚、産経新聞に何度も掲載された通販広告には、
画像
高級オリジナル現代版画
Lithographic reproduction


(略)高級の印刷技術による現代版画は、微妙な色彩はもちろん、ペンのタッチまで忠実に再現。その美しさは、まさに芸術と呼ぶにふさわしい仕上がりです。
(略)
貴重な芸術作品として、ぜひこの機会にお求めください。お部屋ばかりか、気持ちまで明るくしてくれる素敵な作品です。 
とあります。
芸術作品、ねぇ…。
"Lithographic reproduction"という英語表記が、なんとも微妙ですな。
外部参考サイト:違法複製原画被害者の声(キャンディ・キャンディ虐待問題内)
この額装偽版画、裏面を水貼りテープで封印した上に、いがらしゆみこのサインを入れてあるのですね。
ファン心理として、わざわざテープをカッターで切ってまで中の画を直接見ようとはしないであろう、という計算に基づいた仕様。
外部参考サイト:複製原画の額について(キャンディ・キャンディ虐待問題内)
02

フジサンケイアドワーク(現・クオラス)による(極めて疑わしい)にせ版画販売情報開示

書類作成: 板倉由明(フジサンケイアドワーク)
タイトル 販売数:展示会(通販)
額無し絵のみの単価
愛しのテリィ 19枚(1枚)
30,000 yen (額装済 40,000 yen)
画面サイズ:235×164㎜
額縁サイズ:423×355㎜
夢の中のアンソニー 17枚(0枚)
30,000 yen
夢見るジョージィ 3枚(0枚)
50,000 yen
画面サイズ:340×257㎜
オータム・ラブ 18枚(2枚)
100,000 yen (額装済 120,000 yen)
画面サイズ:435×325㎜
額縁サイズ:560×475㎜
愛を伝えたい 17枚(0枚)
30,000 yen
こんにちは キャンディ 6枚(0枚)
80,000 yen
秋の日のジョージィ 2枚(0枚)
60,000 yen
画面サイズ:280×230㎜
愛の花をあなたに 4枚(0枚)
70,000 yen
アイ・ラブ・キャンディ 18枚(17枚)
100,000 yen (額装済 120,000 yen)
画面サイズ:408×355㎜
額縁サイズ:620×560㎜
すみれ色の夢 18枚(6枚)
80,000 yen (額装済 100,000 yen)
ベルベット・キャンディ 3枚(0枚)
110,000 yen (額装済 130,000 yen)
春の恋 20枚(12枚)
120,000 yen (額装済 140,000 yen)
画面サイズ:465×610㎜
額縁サイズ:640×785㎜
花をあげたい 11枚(0枚)
70,000 yen
ナースになったキャンディ 15枚(0枚)
60,000 yen
尚、作画者の利益率は売上額の5%とのこと。

外部参考サイト:フジサンケイアドワークの情報開示の嘘 (キャンディ・キャンディ虐待問題内)
フジサンケイアドワークの<にせ版画>売り上げリスト ◆ 水木杏子 2000-02-19 (Sat) 15:45:58 

(略)
こんなに売れ行き不振だったなんて・・・
まあ、原価は一枚30円~200円(500円はしないそうです)ですからフジサンケイアドワークも損はなさらなかったかもしれませんね。
買った方にはお気の毒ですが、少ない方がわたしはうれしい・・・被害者が少なくてすみます。
しかし、開発部長の板倉由明さんが作成した、この書面は<真実>でしょうか?

わたし自身、<愛しのテリィ>を通販で購入しました。
価格は 額付きで40000円。あのうすっぺらな額が10000円・・・

通販で購入したのは水木ひとりだったのでしょうか? (通販購入者 1ですから)
水木が買った<にせリトグラフ>には 350/101(通常なら350枚刷った中の101枚の意味)とあり、(いがらしさんもサイン付き)
その数字をめぐって不信ビームが飛び交い裁判長から時間を与えるから「もっときちんとした情報を開示するように」とフジサンケイアドワークの弁護士は言われていました。(水木夫談)

(略)

このにせリトグラフを販売するために    <産経新聞での一面カラー広告>    その後も10回近い<産経新聞での広告>(数回はカラー)    <サンケイリビングにおける広告>

それだけでも、たいへんな広告料だったかとお察しします。
(略) 
※「高級版画」「リトグラフ」「ミックスドメディア」などという名称で販売された『キャンディ・キャンディ』の額装オフセット印刷は、後々ネットオークションなどに出品されたものから判断して通常ナンバー以外にも番外エディションが多量に存在する為、総刷り枚数は現在も判明していない。

中古市場ではこれらキャンディ・キャンディ偽版画のAPエディションで分母50のナンバー入り・直筆サイン有が見つかっているが、それらとは別にAPのみでナンバー無し・直筆サイン有の品も少なからぬ量が流通している。

参考:​偽版画&違法原画販売~20年目でも新ネタ 
03

日本マンガ学会による絵画商法擁護

と、このようなボッタクリ商法を原著作者・水木杏子に無断で行ったいがらしゆみこ大先生とフジアドは、当然のように原著作者から訴えられ、最高裁まで争って全面敗訴。
ぼったくり偽版画は販売差し止め措置をうけました。正義は勝つ。

…にもかかわらず、この判決が不服な皆さんがいるのですね。
その団体の名は「日本マンガ学会」 。
日本マンガ学会著作権部会は、2005年10月13日の第3回著作権部会の席上で、
マンガ家がストーリー作家の合意なしに、商品化の許諾を与えて製作したグッズの販売が不能となって損害を蒙った業者は、利害関係人であるから、 これらのグッズの販売を許諾(合意)しない作家を訴えることが、現状打破の一つの突破口にならないか。 
つまり、詐欺まがいのボッタクリ商売を勝手に行った挙句、原著作者・水木杏子から販売差し止め措置を喰らって偽版画を売れなくなった業者は 可哀相な被害者だから、マンガ学会のバックアップにより邪悪な加害者・水木杏子に対する訴訟を起こし、販売許可をせまろう!

…という大変アグレッシブな議論が交わされたのだそうです。すごいや!
外部参考サイト:第3回著作権部会(日本マンガ学会公式サイト内)
  • 出版社と原著作者を排除して自分ひとりがボロもうけしようと企んだ作画者のいがらしゆみこが、「自分は講談社から冷遇されている」と原著作者・水木杏子に泣き落としで迫って講談社との契約解除をさせた。
  • そして版権ゴロ弁護士の法の抜け道指南を受けて香港にダミー会社を作り、「水木杏子はウチの社のスタッフ」と業者をだまして契約を結び、大量のグッズでボッタクリ商売をはじめた。
  • あまりのことに堪りかねた原著作者が法的手段に訴えると、突然「水木杏子は名ばかりの原作者で、実は原作は書いていない」と大嘘をついて逃げ切ろうとした。
  • その一連の嘘が『キャンディ・キャンディ』の企画立ち上げからずっと担当していた講談社の編集者が提出した陳述書によって暴かれた。
  • そして講談社の法務部が提出した「原作連載当時から水木杏子は原著作者として位置づけられてきた。キャンディ・キャンディは明らかに水木の原稿に基づいて制作されたものである」という内容の陳述書と多くの裏づけ資料に基づいて、最高裁判決で「『キャンディ・キャンディ』の原著作者は水木杏子である」と再確認されたのが『キャンディ・キャンディ』事件の本裁判。

しかし日本マンガ学会の見解では、この判決は「理不尽」なんだそうですよ。すごいや!
​
日本マンガ学会は、2004年4月京都精華大学での著作権研究フォーラムでも、原著作者・水木杏子には出席のオファーもせずに、作画者・いがらしゆみこのみを招いて「最高裁判決は不条理」と悲劇のヒロインあつかいで持ち上げておりました。
04

国際日本文化研究センター助教授・山田奨治の見解

更に、このフォーラムに出席した国際日本文化研究センター助教授・山田奨治先生の著書『日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか』(2011年9月刊行)によると、 原著作者が法に訴えてまで販売差し止めをしなければならなかった"真の理由はわからない"んだそうですよ。なんと素晴らしい日本の知性!!

外部参考サイト: mociの日記 山田奨治「日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか」人文書院 (スラッシュドット・ジャパン内)
​
参考: キャンディ・キャンディ事件最高裁判決後のできごと
***さん、フジサンケイアドワークの偽版画を購入なさった方たちに ◆ 水木杏子 2000-12-27 (Wed) 00:10:13
​
​(略)
<著作権侵害>はむろんですが、この件でいちばん訴えたかったことは<読者をあざむくような”にせ版画”の製作販売をしないでほしい>ということでした。

それ関してはフジサンケイアドワークから一度も<今後も販売させてほしい>とはいってこなかったので、ほっとしています。
またフジサンケイアドワークが開示した<販売状況>については<まゆつば>と信用しておりませんが<すべて虚偽>とも思われず<あまり売れなかった>という主張が真実であるならば(いがらしさんに支払った額などでみるに) それは被害者が少ないともいえることで、それもほっとしています。

(略) <にせ版画事件>と<著作権侵害事件>は別件なのでふつうなら裁判長はとりあげてもくださらないでしょう。
しかしこの件をずっと見守ってくださっていた裁判長は<お気持ちは伺います>といってくださり<和解案の一つとして(水木)が賠償金を受け取らなければ(読者に返却する)方法もある>といってくださいました。
わたしは すぐに<その和解案ならいつでも応じる>と答えましたがいがらしサイドはむろんのことフジサンケイアドワークもその件についてのお応えはとうとうないまま判決を迎えました。
(略)   
原画について考えている事 ◆ 水木杏子 1999-09-23 (Thu) 22:26:21

​(略)
HPのなかでも書きましたが、<版画家><美術連盟>にもみてもらっています。<印刷会社>のひとも<ばったもん>といいました。
14~15万等という価格は<適正>ではありません。<版画>ではなく<プリント>だからです。わたしたちは、1万5千~3万が適正と判断しています。
むろん、これも漫画家のサインがはいっているから<これで適正>というファンはそれでいいでしょう。

しかし、そんな販売にも<原作者>が係わっていると思われたら・・・たまりません・・・・
(略)

絵師の取り分

10/24/2010

 
10年くらい前にYahoo!の悪徳画商トピでの議論を眺めていたらこんな会話があった。
直筆一枚絵を販売する際、画家の取り分は売値の5割が基準。
画家と画廊の力関係で変動はあるが、それでも画家4:画廊6くらいが下限。
(そのトピでは「東京は地代が高いからウチは3割何部」と発言していた人が「悪徳画商」呼ばわりされていた)

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モネ・ブックスおぼえがき

6/29/2009

 

【基本情報】


販売業者      有限会社 モネ・ブックス
販売責任者     高橋 恒夫
所在地     〒160-0022
東京都新宿区新宿1-23-6 グローイン新宿御苑103
TEL:03-5360-6150 FAX:03-5366-3080
郵便振替〈口座番号00120-4-778576 有限会社 モネ・ブックス〉
メールアドレス     info@monebooks.com
ホームページURL     https://www.monebooks.com

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静アート「こんにちは『キャンディ・キャンディ』展」販売差止請求事件(地裁判決)

10/17/2000

 
平成12年10月17日 キャンディキャンディ絵画販売事件(静アート事件):販売差止請求
ユニ著作権センター判例全文

東京地裁/判決・請求認容

原告:水木杏子
被告:静アート株式会社(代表取締役・武石淳)


平成一一年一〇月頃から「こんにちは『キャンディ・キャンディ』展」を開催し、同展示・販売会において、本件絵画を展示・販売した静アート株式会社に対し、原著作者が販売差止を求めた。
被告は、平成一二年一月一四日から同月一七日、アクトシティ浜松において、「こんにちは『キャンディ・キャンディ』C展」を開催し、また、同年二月には、広島県立広島産業会館において、「こんにちは『キャンディ・キャンディ』C展」を開催し、各展示・販売会において、本件絵画を展示・販売した。
    参考:キャンディ・キャンディ虐待問題内 違法イベントの記録
    参考:キャンディ・キャンディ虐待問題内 違法原画展示会レポートINDEX

アクトシティ浜松「こんにちは『キャンディ・キャンディ』展」

ミリオン出版『コミック・ゴン! 』第3号
コミック・ゴン! 第3号 (1998年ミリオン出版)掲載の特集記事。この時点では高いもので60万程度だったが、最高裁判決前には100万円を超えるものも販売されていた。
場所:アクトシティ浜松 コングレスセンター3F 
日時:2000年1月14日~17日
主催:アイプロダクション / いがらしゆみこ展運営委員会
協賛:いがらしゆみこ美術館

以下、検証サイトのレポートを転載(文責は各執筆者)。
 <価格>
・最も安いもので38万円
・一番多かったのが63万円
・大きいもの、出来の良いものが83万円
​ ・特大のものが120万から175万円 

浜松展示会レポート  ■■BY にゃおん@Cチャット■■ より
<セールストーク-3オーダーメイドの勧め~ヌード問題> 
ス「お客様はどの登場人物がお好きなんですか?」
私「(目前のテリィの絵をみながら)昔からテリィファンなんですよ。 付録のポスターに上半身ヌードの物があって子供心にドキドキしたのを覚えています。」
ス「まあ、よく覚えていらっしゃるのね。先生に頼むと描いてもらえますよ。」
私「(驚いた声で)えー!?オーダーメイドできるんですか!?」
ス「(シーッと声をひそめて)他のお客様には秘密に(にっこり) 限られた人にだけ教えてさしあげるんですよ。」 

ここからオーダーメイドをさかんに勧められることになった。 話が長くなり、連れが私のほうに来たのをいいことに私が「疲れた」と言うと、スタッフは椅子を勧め、以後座って話す。

浜松展示会レポート  ■■BY にゃおん@Cチャット■■ より
トークより
・オーダーメイドは1回につき5人まで受け付けている。
・価格は展示品に消費税を上乗せした程度の額
・1地域1回のみの展示会だから、チャンスは今しかない。
・浜松では今回限りで、次は次の地域の方のためのもの。
・今回注文いただくと同時にファンクラブに登録。
・ファンクラブだけではなく、地元の人に見て欲しいからファンクラブ優先というわけではなく展示会スケジュールも全部教えているわけではない。
・「おっかけ」の人がいることを得意げに話すが、迷惑ではあるとも。

上半身ヌードをオーダーメイドしたらとさかんに言われ、私が「いくらなんでもそれは・・・恥ずかしいし・・・」と言うと
・オーダーされる方なんて皆そんなもの。
『私だけの』『他にはないたった一つの』物だから
・先生は全部のシーンを覚えていて、当然付録の絵柄も再現できる。
・ローン月々1万円ならちょっとした贅沢、おこずかいでなんとかなる。
・水彩画用の額を使用。額だけで10万円はする。
・他の人の物、例えば手塚治虫の直筆原画なら100万はする。

連れと「家でゆっくり考えてまた明日来ようか?」と話すと
・明日は明日のお客様から5人オーダーを受け付ける。
(略)

浜松展示会レポート  ■■BY にゃおん@Cチャット■■ より

広島県立広島産業会館「こんにちは『キャンディ・キャンディ』展」

場所:広島県立広島産業会館西展示館
日時:2000年2月26日~28日
販売:静アート

以下、検証サイトのレポートを転載(文責は各執筆者)。
広島県知事・藤田雄山氏より、

1. 展示会は開催するが、販売は禁止
これは県条例<係争中のものは販売してはならない>による。
2. よって、もしもこれ違反、販売したなら(通販、ささやき販売) 即刻、展示会を閉鎖する
3.  静アートより、そのむね書面をいただいたこと

と連絡があるも、いがらしゆみこ及び静アートはこれを無視し、原画やグッズの販売が行われた。​

キャンディ・キャンディ虐待問題内 違法原画展示会レポートINDEXより
今回驚いたのは、前回の浜松レポートでは38万円~、だった原画のお値段が、一番安いものでも、46万円!額縁が随分大きいんですが、画自体は15cm四方くらいの小さなもの(なかには10cm×20cmくらいの縦長状のものもあった)が、46万円です。

広島展示会レポート■■BY 善良な広島市民■■より
「描き下ろしをお願いした場合、希望した絵柄と必ず同じものが仕上がるのですか?イメージがちがったりしませんか?」と繰り返し尋ねたところ、
「先生はプロだから、同じ絵が描けるんです。これまでにもこんなふうに、同じ構図で背景だけを変えたり、服やリボンの色だけを変えたりした絵があるんですよ」
と、これまでに描き下ろし1点物と称して販売した絵のカラーコピーのファイルをめくってみせたのですが、確かにそこには全く同じ構図で、背景やリボンだけが違う絵が何枚も!
ちょっとまて!それ、1枚の下絵をコピーして色を塗りなおしてるだけじゃん。
そんなん1点物というのか?

広島展示会レポート■■BY ひろりん■■より
2000年2月に開催された広島の展示即売会で原画購入した顧客に対し、静アートは販売差し止め判決が出た後も個別にセールスを行って、描きおろし原画やフジサンケイアドワークの「版画と称する高額ポスター」の在庫を販売していた。

参考:​偽版画&違法原画販売~20年目でも新ネタ
(略)
いがらしさんは一審後「これでは色紙もかけない」と「自由に絵を描く権利」主張していらっしゃいますが判決後8ヶ月間、あちこちで<新作原画の展示会、および色紙の販売>を行っていらっしゃいます。
わたしは<絵>を描いてはいけない、とはいっていません。
原作者に無断で法外な価格を絵につけ販売してほしくないといっているだけです。展示会の販売員によってはその何十万という絵の価格は「原作者に払うため」といっていると聞きます。「作品名」を使って販売するとき、わたしは原作者にも責任は生じると思っています。わたしはわたしの知らない所で、原作者の存在を利用され、わたし自身びっくりするような価格でキャンディの絵の販売はしてほしくありません。
ただ、納得していたいのです。人に聞かれた時、堂々と答えられるように。

そして、いがらしさんには共に作品を生み出した原作者たちをきちんと認識し、約束(契約)を守り、礼儀を大切にしてほしいだけです。
(略)

水木杏子旧公式サイト内「陳述書(その5)」より
キャンディ・キャンディ関連裁判一覧TOP

静アート「こんにちは『キャンディ・キャンディ』展」(仮処分)

3/17/2000

 
平成12年3月17日 キャンディキャンディ絵画販売事件(静アート):仮処分
東京地裁/決定・仮処分認容

原告:水木杏子
被告:静アート株式会社(代表取締役・武石淳)


『キャンディ・キャンディ』の絵を無断で売るのは著作権侵害として、原著作者・水木杏子が美術品販売会社「静アート」(東京都目黒区)に販売禁止を申し立てた仮処分が認められた。
静アートはいがらしゆみこが新たに描き下ろした絵を、原画として展示販売していた。

しかし静アートはこの仮処分決定を無視して翌日18日から大分で展示即売イベントを開催、水木側は販売差止を求めた訴えを起こす(平成12年10月17日 著作権販売差止請求事件)。

  • キャンディ・キャンディ虐待問題内 違法原画展示会レポート
日本アニメと静アートの裁判について ◆ 水木杏子 2001-11-15 (Thu) 16:58:23
(略)
<静アート>の展示即売会のやり方はあまりにも悪質でしたが、それもネットでの告発のおかげで分かったことでした。(本来、水木がやらなくてはならないことでした。反省すると共にみなさまには深く感謝しています。)
ある意味、気の毒にも最後に関った<静アート>を仮処分しましたが、<新作原画販売>を行なったのは、<フジサンケイアドワーク>が最初です。その後<プリンス画廊><アトリエ美>などが関り、一番長く関ったのは<向日葵(倉敷美術館一号)>でした。
すべて法的には同じ行為と思っています。さらに厳しく言えば水木の弁護士からの抗議に「場所を貸しただけ」と言い逃れた<伊勢丹><そごう関係><椿山荘>そして、大騒動になった<北海道新聞><広島産業会館>等の見識、良識も疑っています。

しかし、何故いつのまにが<先発組>が消え、<向日葵>さえも消えて<静アート>が残ったのか。
また、いがらしさんの新作を静アートは買い取ってしまったのか。
こういった流れについては、もはや闇の中でしょう。

水木杏子旧公式サイト掲示板より
実際には、この裁判で差し止め判決が出た後も、静アートは一連の展示販売イベントで作成した顧客リストをもとに個別販売によって描きおろし原画とフジサンケイアドワークの偽版画の販売を続行した。
​
参考:​偽版画&違法原画販売~20年目でも新ネタ
原画について考えている事 ◆ 水木杏子 1999-09-23 (Thu) 22:26:21 
(略)
この事件で全く予想もしていなかったことの一つに<原画販売>があります。
古いもの、新作、含めて、わたしが知っている限りそのような事をした漫画家はいないので、今も<新作原画は漫画家のアート作品であるから販売は自由>などといわれても 答えに窮します。

一審では作品の<複製>にあたるものは<原作者の許可>が必要とされました。
<アート>といわれても商品には間違いなく、キャンディ、ジョージィとあきらかにわかる絵を描く場合は<礼儀>は必要と思っています。
(ローヤリティなどは各原作者との話し合いで決められることが正当と思います) 

恐ろしいのは>****さんが書いてくださったように、<法外な価格>が一定ではなく、原作者へのローヤリティが含まれているので<このような価格になる>と説明する係りのひとがいるらしく、わたしも今まで「本当か?」と説明を求められたことが何回かあり困惑していました。

むろん、わたしは<著作権>を認められていないのでローヤリティなどとんでもないことです。(井沢先生は、原作者と認められていますが)
<価格>に利用され、しかも<原作者に支払うためと信じているひと>がいたならなんということ!
(略)
いったい<原画>の値段はどうやってきめるのか・・・
画家であったら、だいたい一号いくら、と価格が決まっています。
わずかの間に、展覧会ごとに値段が変わるということはありません。

むろん、ファンのなかには(いがらし先生のサインが入っているのだからいくらでもいい)というひともいるでしょう。
問題なのは・・・・わたしにとっての<モラル>です。

>その価格が、わたしには余りにも法外であると思えること。
(画家の友達が仰天する価格です。画家の友人は最後の一筆まで自分で描きますが漫画家の場合、アシスタントをつかえます。)
むろん、いくらでもいい、というファンは余計な事をいうなと不快でしょう。
しかし、わたしはそのような値段をつけられるに事は納得できないのです。

> そして、その価格がきわめていい加減と思える事
(展示会によってかわる)

> その価格には原作者へのローヤリティが含まれている、と利用していること。
わたしたちは<展示会>で原画を売ってはいけない、などといっている訳ではありません。
作品を使ってビジネスをしたいのなら、<その作者でもある>原作者として<納得のいく価格>であってほしい・・・
井沢先生が、事前に展示会を知らせるように要請しているのもそんな理由と思います。

<作品>を使ってビジネスする場合、一方の原作者にも責任があるとわたしは思っています。

告白すると・・・一度だけ原画の展示会にいったことがあります。(サイン会のない日に)
会場には<キャンディの原画は5000万円?!>と、取り上げられた 佐川急便事件の週刊誌の記事がコピーされておかれ<5000万>のところにマーカーで線まで引かれてありました。
それだけでもショックだったのに、わたしの傍にも<販売員>の女の人がくっついてきて、「かわいいでしょう、ローンでもいいですよ」といいました。
わたしが硬直して黙っていると「すきな場面も描いてもらえますよ。その場合は割高で100万くらいですが・・・」とささやいてきました。

こうやってファンに売り込むのか、と思うとその場でしゃがみ込みこんで泣きたかった・・
原画を手にいれ、喜んでいるファンのひとたち、ごめんね。
でも、水木さんは、こういったビジネスはすきではありません。

・・・・・・・・・・・

もうひとつ・・・・
わざわざ<原画展>にいったのは、<原画>にまじって<にせ版画>(そうわたしたちは呼んでいます)が販売されていないか、心配だったからです。
(今も心配です。北海道でも、松山でも・・)

HPのなかでも書きましたが、<版画家><美術連盟>にもみてもらっています。
<印刷会社>のひとも<ばったもん>といいました。
14~15万等という価格は<適正>ではありません。<版画>ではなく<プリント>だからです。 
わたしたちは、1万5千~3万が適正と判断しています。
むろん、これも漫画家のサインがはいっているから<これで適正>というファンはそれでいいでしょう。

しかし、そんな販売にも<原作者>が係わっていると思われたら・・・たまりません・・・・
その<にせ版画>をつくったフジサンケイアドワークを提訴しました。
もし・・・・
みんなの中に、それを買って、がっかりしたりしたひとがいたら・・・
<窓から>の向井弁護士事務所までおしらせください。
お金を返すことまではできないかもしれませんが、なんらかの謝罪は買ったひとにするべき、と考えています。
これも、買って満足しているファンがいらしたら、余計な事でしょう。
しかし、<原作者>としては、キャンディに対してすまない気がするのです。
(略)

水木杏子旧公式サイト掲示板より
キャンディ・キャンディ関連裁判一覧TOP

グッズ通販差し止め(仮処分)

4/8/1999

 
平成11年4月8日 「キャンディ・キャンディ」事件(いがらしゆみこ美術館):販売差し止め請求
東京地裁/仮処分申請

原告:水木杏子
被告:アートワークスペース、ファンクラブるりたては、(株)向日葵


原著作者・水木杏子が、本裁判の地裁判決後も『キャンディ・キャンディ』の絵を無断使用した商品を販売している業者らに、販売差し止めなどを求める仮処分を東京地裁に申し立てた。

差し止めを求められたのは、岡山県倉敷市中央で「いがらしゆみこ美術館(旧館)」を運営する(株)向日葵と、地裁判決直後から いがらしゆみこ公式サイト(CANDY CANDY NET)上で通信販売を行っていたサイト管理人・荻久保萬嗣郎(デザイン事務所アートワークスペース )、同じく通販を行っていたいがらしゆみこ公式ファンクラブ「るりたては」。

  • 有限会社アートワークスペース(現ヒストリエ)公式サイト
  • 水木杏子公式サイト内 キャンディネット管理人(当時)からのメール
  • キャンディ・キャンディを守る会内 荻久保萬志郎さんとの午後 ◆ 水木杏子 2000-02-06 (Sun) 01:49:23
(株)向日葵
地裁判決及び差し止め請求の仮処分が出た後も、(株)向日葵は東映と原作者の権利を侵害したキャラクタービジネスを続行した。
札幌グランドホテルで開催された「いがらしゆみこ原画展」北海道新聞主催
1999年8月10日~15日、札幌グランドホテル2階金枝の間で開催された北海道新聞主催による「すずらん展」ではキャンディやジョージィの原画を「少女の絵」と称して販売した。
北海道新聞事件
(略)
1999年、8月<北海道新聞>主催で<札幌グランドホテル>において<すずらん展>が開かれるという情報が入りました。
当時のNHKの朝の連続ドラマを漫画化した作品の展示会ならば問題はありません。
しかし実際は<すずらん展>でキャンディの原画販売を行うという情報が入りました。
水木サイドはすぐに主催の<北海道新聞社>に連絡、<企画開発部>のS氏に事情を説明しました。S氏によると企画は<向日葵>からの話で<事件の判決は知っていたが、”向日葵”から判決後各地で行なった原画展の新聞記事などをみせられ信用した>ということでした。
S氏は<著作権は大切です>と理解を示してくれ「展示会でキャンディのものは扱いません」と確約してくれました。
(略)

<札幌グランドホテル>でのその展示会では会場から<キャンディの名前>は消えていたようですが、堂々と展示販売を行なっていたといいます。

水木は驚いて<北海道新聞、企画開発部のS氏>に確認しました。
以下、S氏の回答です。

「約束通り、キャンディのものは扱わなかった。<少女(女の子)>の絵は販売したがわたしらは、どの絵が<キャンディ>かわからない。キャンディなんて知らないのだから」
S氏は、幾度も「キャンディなんて知らない。」と繰り返しました。

確かに漫画を見慣れていない人にはキャンディもジョージィも見分けがつかないかもしれません。しかし、なんというお粗末でずるい言い逃れでしょう!
それが<新聞社>の言うことなのか・・・・
<著作権は大切>といったのは嘘なのか・・・
<北海道新聞社>は<新聞社>としての誇りはないのか・・・・。

その点について<北海道新聞社>に弁護士を通して内容証明を二回(返事がないので)送達していますが、3年たった現在も回答はありません。
(略)

水木杏子公式サイト内「北海道新聞事件」より
CandyCandy.net問題
荻久保萬志郎さんとの午後 ◆ 水木杏子 2000-02-06 (Sun) 01:49:23

(略)わたしがすでに入手していた書面には、いがらしさんがネットを起こす目的が書いてあります。
むろん、ファンサービスもあったでしょうが、

・ 書籍、関連商品の海外販売オーダー受付
・ 商品、画像のダウンロード販売
・ オークションの開催(限定品や書き下ろし)

とビジネスが目的ということがわかっていました。
荻久保さんによれば、「ネットの当初の目的は<複製原画の通販>だったようです」
(略)

ネットは<ビジネス>のためにひらかれ、常に<にぎわっていること>が大切だったということです。(商品を売るため)

そのため<裁判>の話題などもってのほか、だったことでしょう。

ネット関係の人を<煽動役>としてお願いしたといいます。
事件をきちんと考えるファンは書かなくなる・・・煽動役は見事に役目をはたしたのでしょう。
ネットのにぎわいは業者たちによると<購買指数>の目安、また判決後の通販にもなんの批判や反応もないことにも安心感をいだかせることとなりました。
荻久保さんもそのことに今になって気がついたといいます。
ネットのにぎわいは(部分的にせよ)仕組まれていたのですね・・・・
・・・・・
井沢先生には親切で介入してきたようにいっていたというアコワークも<千葉そごう><福島の画集>から絡んでいたことも解りました。

もはや、向日葵といがらしさんとの関わりが深いことは花岡、唐沢弁護士が<向日葵>の弁護士でもあることから感じられますが、向日葵とまたフジサンケイアドワークの朝井さんが絡んでいたことは初めてわかりました。
(略)

キャンディ・キャンディを守る会内 荻久保萬志郎さんとの午後 ◆ 水木杏子 2000-02-06 (Sun) 01:49:23より
平成11年2月25日の地裁判決直後、3月3日にはいがらしゆみこオフィシャルサイトCANDY CANDY NET上で文房具類の通信販売が開始、翌4日に水木の代理人弁護士から管理会社に警告のメールが送付されたがサイト管理人は警告を無視、9日には財布と鞄類も通販ラインナップに追加。11日以降、更に夥しい種類の無許諾グッズが大々的にオンラインショップに追加されていった。(3月27日からはいがらしゆみこ公式ファンクラブ会報「るりたては」上でグッズ通販開始)

ファンからの抗議メールに対し、サイト管理人は
確かに無断で販売とお感じになるかもしれませんが、キャンディキャンディの商標権はいがらしゆみこが所有し、キャンディキャンディの絵の著作権はいがらしゆみこが所有しております。従って、商品化自体には然したる問題はありませんでした。
あくまで原作者を尊重し、逐一許可をいただいておりましたが、どの一つも許可が貰えず話の方向が絵の著作権は原作者にあるといった極端な方に進んでしまうばかりでしたので、踏み切ったのです。
と虚偽を記載したメールを返信。

正しくは、
  • キャンディキャンディの商標権は東映アニメーションが所有
  • キャンディキャンディの絵を利用する際にはいがらしゆみこと水木杏子の許諾が必要
  • 一連の商品化の際、いがらしは原作者に一切知らせず無断で強行
  • 裁判は「絵の著作権は全て原作者にある」ではなく「キャラクターや作品を商業利用する際には原作者の許諾も必要」という連載当時から明文化されていた権利にもとづいた訴え
であり、サイト管理人がメールに記載した内容は刑事告訴可能な名誉棄損に相当する。

​更に同管理人は、いがらしゆみこから言われるままに
まず、五十嵐先生は結構日本全国あちこちで頻繁にサイン会や展示会を行ってファンの意見を聞いて回っています。また、ファンレターにもとことん目をとおして、その意見を取り入れようとして、アニメのリメイク、再放送やプリクラ、グッズなどを作ろうと水木先生に話を持って許可を取りに行きました。ところが、全ての許可は貰うことができず、さらにキャンディの絵自体の著作権は自分にあるとしてロイヤリティの100%なら商品化許可を出すという条件を出しました。これはさすがに聞くわけにはいかず、かといっていろいろな商品化の話はあちこちのサイン会でファンに話してしまっていて引っ込みがつかなくなり強引に商品化に踏み切ったのです。
という名誉棄損相当の虚偽までも流布した。
その後、メールを受け取ったファン数名の告発により事態が明るみに出ることとなり、サイト管理人は流布した誹謗メールの一部を公開、自社サイト内の掲示板において下記のような謝罪を表明するに至った。
上記の「日本全国あちこち~」ということと、ロイヤリティ100%ということについては、全くの嘘です。嘘の内容を書いたことについて深くお詫びいたします。また、知っている範囲とは言え、また聞きした内容をこういった軽率な形で回答してしまったことに、お詫びいたします。
後日、ロイヤリティ100%のことについて五十嵐先生に確認したところ、言ったかも知れないけどわからないという内容の回答をいただきました。
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