具体的には
他の記事を飛ばして竹村氏のインタビューだけを読んでも、充分に事件の本質(法律/契約面、両者の感情面、漫画文化の側面共に)は理解できると思います。 …てゆーか、みんながこの本をちゃんと読んでくれれば、私がこんなサイトを運営しなくてすむんだよ! 『キャンディ・キャンディ』マーチャンダイズの契約関係
勘違いしている人が多いのですが、キャンディ事件は「昔は契約が曖昧だったから」起こったのではありません。
億単位のキャラクタービジネスだった『キャンディ・キャンディ』は、講談社が版権管理をしていた時代から、口約束ではなく成文の契約書が作成されて、きっちりした管理がされていたんですよ。
『キャンディ・キャンディ』復活の条件
それと、本書を読めばわかるけど、
アニメ版キャンディ復活の条件としては
漫画の出版に関しては、
……以上から、キャンディ復活に必要な最低条件は
ここまで拗れた以上、謝りさえすれば万事解決するとも思えませんが、いがらし側から水木への謝罪表明がなければ、講談社にしろ誰にしろ、仲裁のしようがないんですよ。
「版権ゴロに騙されていました」「悪徳弁護士に洗脳されていました」でもいい、心の中で舌打ちしていてもいい、いがらしが形だけでも水木に対する謝罪の意を示せば、周囲もアニメのソフト化や放映に向けて何らかのアクションをとれる。 とりあえずハードルの低いアニメ再放送を実現し、いがらし・水木・東映・講談社の権利関係を連載当時に戻す。 漫画の復刊は難しいけれど、アニメ復活に伴い水木氏と講談社・東映が接触する機会も多くなるであろうから、その機会に辛抱強く説得を重ねる。 問題の解決には、この正攻法ひとつしかないんです。抜け道も奇策も存在しない。 法の抜け道を探して無理やり出版や再放映をしようとすれば、更に解決は遠ざかるでしょう。 事件の経緯自体は複雑だけど、解決法については疑問の余地なくシンプルなんですよ。 原作者も講談社も東映も、それぞれの立場でやるべき事は既に全てやっている。 いわば、「ボールはいがらし氏に渡されている」んです。 (そして原作者も講談社もこれだけはっきりと公式に意見を表明しているのに、何故、一部の人間は、それを無視して「原作者が何を考えているのかわからない」「講談社は事態の解決の為に何もしていない」と吹聴して回るのか) あと、時々「どちらかが死ねば」と不謹慎な事を言う人がいますが、仮に作画者か原作者のどちらかが物故したとしても「いがらし側」から「水木側」への謝罪は必須。 いがらし側親族はキャンディの不法ビジネスに関与しているし、水木側の親族は裁判当時もその後も、いがらし側から中傷デマを流されて被害を受けているので。
封印作品の謎 少年・少女マンガ編
著者: 安藤健二 (略) |
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2月 2022
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