株式会社MONSTARdesign代表取締役・加藤学氏が確認したところ、いがらし氏は当該原稿を「手放した記憶は無い」と証言。
加藤学氏は件の原稿は盗難にあったと結論したが、 「ただただ悔しく、腹立たしい出来事ではありました。」 「(オークションで落札回収できず)なすすべなく、本当に悔しい思いをしました。」 「落札された方が、盗まれた作品であったという事実を知り、悲しむかもしれないと思い、公表を迷いました。」 「無力を悔やみくよくよしてても仕方なし!」 ……と一人で落ち込んで立ち直ってポジティブシンキング!を表明しておられるのですが、あなた個人の情緒の問題に矮小化して「いい話」に落とし込んでる場合じゃないでしょ。 原稿の盗難と無断売却が事実ならば、明らかな犯罪ですよ?漫画界をゆるがす大事じゃないですか。正式に盗難届を出した上で法的処置をとるべきでは?それとも手続き進行中?
過去の落札記録より
『なかよし』1980年8月号「メイミーエンジェル」扉絵(画像ファイル名 0000907080)
入札開始:2015/02/01 商品番号:3076z67 落札価格:390,000円 https://ekizo.mandarake.co.jp/auction/item/itemInfoJa.html?index=298051 【商品名】いがらしゆみこ直筆カラーイラスト「メイミーエンジェル」 【サイズ】B4 【備考】イラストボードに描画、裏面「80.5.21成作 80年8月号扉絵メイミーエンジェル」と記入あり 【最低落札価格】120,000円 【コメント】アシスタントをしていた方が頂いたものです。コミックス3巻の表紙にも使われています。星ような輝きのある夕焼けに、白い花の間からのぞくメイミーの笑顔が非常に愛らしいイラストです ※尚、2008年5月から倉敷いがらしゆみこ美術館新館の階段ギャラリーで展示されている、同絵柄を含む9点のメイミーの額絵は複製原画である
2018年4月にフランスの書店が転売した記録がネットにのこっている「ニールとイライザ」のサイン入り原画だが、添付されていた保証書は「まんだらけ」のものである。Sale Date: March 31, 2012 とあるのは保証書の日付が2012年なのだろうか。
http://www.artnet.com/artists/yumiko-igarashi/candy-candy-daniel-et-elisa-les-deux-ennemis-uQEKWsi6mjThYEMzkG6vsA2 Title: Candy candy (Daniel et Elisa, les deux ennemis jurés de Candy) Medium: India ink, gouache and ink in colors Size: 18 x 18.7 cm. (7.1 x 7.4 in.) 2021年1月まんだらけ大オークション『キャンディ・キャンディ』特集
いがらしゆみこ直筆カラー原稿「キャンディ・キャンディ」なかよし1979年3月号最終回扉(画像ファイル名 0002078998)
入札開始:2020/12/15 商品番号:1003z101 落札価格:2,700,000円 https://ekizo.mandarake.co.jp/auction/item/itemInfoJa.html?index=648847 【商品名】いがらしゆみこ直筆カラー原稿「キャンディ・キャンディ」なかよし1979年3月号最終回扉 【サイズ】額780×675mm、B3 【備考】裏面「なかよし1979年3月号最終回扉絵 キャンディ」記入あり、「いがらしゆみこ」印あり 【最低落札価格】450,000円 【コメント】 なかよし本誌1979年3月号、記念すべき最終回の扉絵。本誌では「爆発的ブームをまきおこした超大型スイートロマン完結」と記載されてました。少女漫画の王道タイトルとして世界的にも認知度が高く、人気も衰えていません。その中で今回の本誌に掲載された直筆カラー扉原稿の出品は極めて貴重です ※過去には2004年7月に山中湖いがらしゆみこ美術館で展示されていたのを確認済み
『なかよし』1980年5月号「メイミー・エンジェル」扉絵(画像ファイル名 0002079048)
入札開始:2020/12/15 商品番号:1012z101 落札価格:700,000円 https://ekizo.mandarake.co.jp/auction/item/itemInfoJa.html?index=648856 【商品名】いがらしゆみこ直筆カラーイラスト「メイミー・エンジェル」 【サイズ】B4 【最低落札価格】120,000円 【コメント】 なかよし1980年5月号扉絵。大自然を駆け抜ける春風に佇む乙女の淑やかさ。力に屈せず運命を切り開いていくメイミーの持つ心の美しさ豊かさが表現されてます
『なかよし』1980年3月号「メイミー・エンジェル」扉絵(画像ファイル名 0002079051)
入札開始:2020/12/15 商品番号:1013z101 落札価格:455,000円 https://ekizo.mandarake.co.jp/auction/item/itemInfoJa.html?index=648857 【商品名】いがらしゆみこ直筆カラーイラスト「メイミー・エンジェル」 【サイズ】B4 【最低落札価格】100,000円 【コメント】 なかよし1980年3月号扉絵。ウエスタンものと少女漫画の融合が一目でわかる素晴らしい1枚。いがらしさんの魅力が全面に溢れてます
『なかよし』1980年3月号付録「メイミー・エンジェル」ファンシーブックカバー(画像ファイル名 0002079045)
入札開始:2020/12/15 商品番号:1011z101 落札価格:400,000円 https://ekizo.mandarake.co.jp/auction/item/itemInfoJa.html?index=648855 【商品名】いがらしゆみこ直筆カラーイラスト「メイミー・エンジェル」 【サイズ】700×334mm 【最低落札価格】80,000円 【コメント】 1980年3月号なかよし付録ファンシーブックカバーで使用されたもの。なかよし付録の原画はかなり希少です
1101・1102のぬいぐるみ人形にはいがらしゆみこ本人による直筆の顔が描かれています。いがらし本人の所蔵品だったもので、件の裁判の折、有償で知人に譲られたものです。定番の衣装から一風変わった装いまで、お気に入りのキャンディをお選びください。
……というコメント付きで競売にかけられていたのだが、キャンディ裁判の最高裁判決は2001年10月、山中湖いがらしゆみこ美術館の閉館は2005年3月であり、「件の裁判の際」という来歴説明には違和感がある。
(なお、この回のオークションでは『ジョージィ!』のアベルの原画を『キャンディ・キャンディ』のテリュース・G・グランチェスターとして販売するなどの雑な鑑定が散見された。) なお、まんだらけではキャンディ・メイミー以外にも、『小学4年生』1986年4月号~1987年3月号連載「アルプスの少女ハイジ」のカラー原稿が2007年~2014年の間に複数枚売却されているのが確認できます。 海外流出した原画
まんだらけオークション以外でも香港のオークションハウスChristie's Hong Kongから 「講談社おともだち絵本」版のキャンディ原画が売りに出されている
Sale Date Nov 24, 2019 (Christie's Hong Kong)
https://www.mutualart.com/Artwork/Candy-Candy/E7081B81822C4AB6 Candy Candy, 1981, Painted in 1981 ink and watercolor on paper 36.4 × 51.5 cm. (14 3/8 x 20 ¼ in.) ※講談社「おともだち」絵本シリーズ おはなしえほん『キャンディキャンディ 2 (「やさしいキャンディ」のまき) 』の "「かんごふさん」のまき" で "くすりをのませたり、あせをふいたり。キャンディは、アニーとアンソニーのかんびょうをしました。" というテキストが付加されていたページの原画
これらとは別に、有名な海外コレクターであるヨーゴ・ランドの手に渡った連載時原画が確認できる限りで5点(2012年クリスマスに香港の東港城で開催されたイベントで展示されている)
http://hk8news-e.blogspot.com/2012/11/blog-post_5284.html
漫画原稿の所有権・売却権
2000年12月27日付で旧いがらしゆみこ公式サイトCandyCandyNetに公開された裁判関係の記事内に
1997年7月時点で 絵を使用するビジネスは、当時の原画等すべていがらしに返却されているので、当然、アイプロが管理し、貸出しやデザイン監修等も、すべていがらしの方の仕事で、水木氏はYes/Noだけの仕事である。
という文言がありました。
1997年の時点で全ての原画がいがらし氏のプロダクションの管理下にあったと、いがらし氏自身が公式に認めているのです。 最終回扉に限った話をすれば、問題の原画は2004年7月に山中湖いがらしゆみこ美術館で展示されていたのが確認でき、その時点で既に講談社の管理を離れて久しいにもかかわらず、講談社の編集がその原画を持ち出して売却など普通に考えて有り得ません。 キャンディの復刊については原作者の水木杏子氏が公式サイトで「水木は講談社以外、許可しないつもりです」と表明し、講談社も紙媒体のインタビューで「講談社も出したいという希望はあるが、いがらし氏が水木氏に謝罪しないかぎり事態は前に進まない(大意)」と発言しているので、無責任なデマが流れるのは非常に迷惑なんですよね。 2023年、株式会社MONSTARdesignみずから「キャンディ・キャンディ」原画販売ビジネス開始
2021年2月段階では
先生は自分の魂を削って作品を描かれており、そのようにして描いた作品を手放す訳もなく、
などと悲憤慷慨していた代表取締役の加藤学 氏ですが、どのような心境の変化か、2023年に主催したイベント『いがらしゆみこの世界 インスピレーション展with キャロラインちゃん 55th Aniversary(+ART GALLERY 2023年2月13日~2月26日』にて、『キャディ・キャンディ(水木杏子原作)』を含むいがらし先生の当時もの原画の販売に自ら乗り出しました!
MONSTARdesign社のいがらしゆみこプロデュースは「彼女の素晴らしい作品を後世に残して行きたいという思いからスタートした、」のだそうですが、原作者や出版社の心証を悪化させ、漫画本編の復刊を困難にするような原画売却イベントが「作品を後世に残す」一助になると、コンテンツ・IPプロデューサーの肩書を自称する加藤学氏は本心からお考えなのでしょうか……?
2023年2月段階で「【公式】いがらしゆみこの世界ストア / Yumiko Igarashi's World Store」にて販売中の当時もの「キャンディ・キャンディ」原画リスト
他、いがらしオリジナル作品及びおとぎばなし絵物語
取引法に基づく表記 会社名:株式会社MONSTAR design 事業者の名称:加藤学 事業者の所在地:〒0630802 北海道札幌市西区二十四軒二条4-5-29 |
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