CANDY CANDY BOOTLEGS!!
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台湾でいがらしゆみこ自ら『キャンディ・キャンディ』モドキ商売

1/27/2007

 
01

ソバカスの無くなったキャンディキャンディ…?

いがらしゆみこ『甜甜Lady Lady』
『甜甜Lady Lady』シンボルイメージとロゴ
2007年1月27日~3月4日、いがらしゆみこは台湾・三義郷西湖村にある西湖渡假村(レジャーランド)にて、オリジナル新作『甜甜Lady Lady』のイベントを、日本アニメーションと合同で開催しました。

ちなみに中国語圏での『キャンディ・キャンディ』のタイトルは『小甜甜』。
台湾メディアの報道や多くのブログでは、このいがらしゆみこ先生の”オリジナル新作”については、「小甜甜將改名(キャンディキャンディ改名版)Lady Lady」だの 「新小甜甜(新キャンディキャンディ)Lady Lady」だの、 雀斑消失變小甜甜(ソバカスの無くなったキャンディキャンディ)だのと書かれておりますが、 訂正しなくてよろしいのでしょうか、いがらしゆみこ先生? ​
新小甜甜(新キャンディ), 新安東尼(新アンソニー), 新陶斯(新テリィ)
「新小甜甜(新キャンディ)」「新安東尼(新アンソニー)」「新陶斯(新テリィ)  2007, Igarashi Yumiko tried to market new character "Lady Lady" goods in Taiwan. The "new characters" are very like Candy, Anthony and Terrus.
キャラクターについても、「新小甜甜(新キャンディ)」「新安東尼(新アンソニー)」「新陶斯(新テリィ)」などと報道されているようです。

せっかく新企画に意欲的に挑戦していらっしゃるいがらしゆみこ先生に対して、随分失礼な話です。しかしながら、この「オリジナル新キャラクター」達は未だ名前も決まってないので、仕方がないかもしれませんね。 
02

台湾のファンの為に特別に創作された新キャンディキャンディ

いがらしゆみこ『甜甜Lady Lady』フォトブース
これって、アニメのEDや単行本4巻カバーのアレでは…。
ついでに指摘しておきますと、『レディレディ』は、英洋子先生の『レディ!!』のアニメ化タイトルで、東映アニメーションの登録商標です(第4373535号号、第4411378号、第4438329号)。

日本アニメーションも社長の本橋浩一氏がいがらしゆみこ先生の同郷で大親友なのだから、あらかじめ教えてあげればいいのに。

…まさか東映が『キャンディ・キャンディ』の商標権を保持しているお陰で『キャンディ・キャンディ』の続編アニメで一儲けし損なったのを逆恨みして、東映に対して喧嘩売ってる訳じゃないですよね、社長。 
いがらしゆみこ来台を奉ずる台湾のTVBS新聞
台湾のTVBS新聞 2007/02/01 より 28年前的版本現在要推陳出新!「Candy Candy」小甜甜、新版本叫「Lady Lady」、少了雀斑、多了美少女氣質。 安東尼的金髮更亮眼、眼睛變成綠色;陶斯的頭髮變得更飄逸、反而有點像金城武。 (新キャンディキャンディ<Lady Lady>は鼻の頭のソバカスが無くなって、よりファンシーになりました。 新アンソニーは金髪碧眼から緑の瞳に変更。新テリィの髪型はよりさわやかに金城武のようになりました …と解説してある)
いがらしゆみこ『甜甜Lady Lady』イベント
甜甜ちゃんと「王子様」
このイベントでは、『小甜甜』原畫者五十嵐優美子の原画展やサイン会などに加えて、ステージ(小甜甜真人版演出)では名作劇場のキャラクターたちと一緒に甜甜ちゃんが唄って踊って、更には"吹奏著美妙風笛樂聲的王子是甜甜的夢中情人"、つまり甜甜ちゃんの憧れの王子様がバグパイプの演奏をする一幕もあったそうです。

いがらしゆみこ先生の「オリジナル新作」は未だストーリーや詳しい設定が決まっていないようですが、キルト姿の「王子さま」がバグパイプを吹く場面が予定されているのでしょうか。楽しみですね。
…と冗談にでもしなければ吐き気を催しそうないがらしゆみこの悪あがき、いつまでも終わらぬ偽キャンディ・キャンディ商売。
山中湖いがらしゆみこ美術館の「ローズちゃん」、エステー化学朝日新聞広告漫画の「ゆみちゃん」以来の伝統ですな。

参考:キャンディもどきの「ゆみちゃん」とアルバートもどきの「いがら氏」
イベント開催時期の台北には甜甜ちゃんラッピングバスが走り、。 西湖の畔のホテル長榮桂冠酒店では、新小甜甜『Lady Lady』的主題套房 - Sweet Lady Lady’s Suite…と、「甜甜ちゃんの特別室」が用意されていたとか。

特製イラストラベルのついたワイン(五十嵐優美子簽名紅酒乙瓶)やキャラクターグッズがもらえて一泊15,000+10%NT$(ニュータイワンドル)。日本円にして5万円強か…。

宣伝写真で室内のTVに『キャンディ・キャンディ』のアニメが映ってたり、テーブルの上に『キャンディ・キャンディ』イラスト集や絵本が置かれていたりというのも問題ですが、それ以前にホテルの宣伝文句に"為台灣粉絲所特別創作之新小甜甜『Lady Lady』的肖像"つまり、「台湾のファンの為に特別に創作された新キャンディキャンディ『Lady Lady』のイラスト」と書いてある時点でアウトでしょう。 
03

台湾の愛読者の皆さんと一緒にプロットを考えていきたい

 いがらしゆみこは更に台湾のブックフェア「第十五屆台北國際書展(Taipei International Book Exhibition 2007)」に「《小甜甜》原著作者・五十嵐優美子」として参加。
マスコミ取材に対して『甜甜Lady Lady』の商品展開を発表。
「台湾で先行してプロジェクトを発表したのは、台湾の愛読者の皆さんと一緒にプロットを考えていきたいから」とコメントしたとか。

そういえば、山中湖いがらしゆみこ美術館の 「プリンセスローズ物語」も、来館者の意見を取り入れて少しづつ物語を完成させると言っていましたし、倉敷美観地区にあるI LOVE CANDY MUSEUM アイ・ラブ・キャンディミュージアム(運営:株式会社明日絵、社長:三城誠子)の『倉敷物語--はちまん』も、イラストレーターの一乗寺あすか(aka 三城誠子)氏に小説を書かせていましたっけ(記事末の註参照)。

(尚、倉敷いがらしゆみこ美術館のマスコットキャラ「はちまんちゃん」はめずらしく金髪巻き毛ツインテールではありませんが、ほぼ全てのイラストが過去の『キャンディ・キャンディ』や『ジョージィ!』のトレスです)

世界的名作『キャンディ・キャンディ』の物語は全て自分が考えた、原作者と称している水木杏子はただのサポートに過ぎない、と取り巻きを使って言いふらしていらっしゃるいがらしゆみこ大先生。偉大なるストーリーテラーの才能を発揮して御自分で物語を御考えあそばせばよろしいのに。

2007年5月には台湾郵政公司より、日本アニメーションの『ペリーヌ物語』『赤毛のアン』とセットで、『甜甜Lady Lady』のイラスト入り記念切手が発売。 
台湾郵政公司『ペリーヌ物語』『赤毛のアン』『甜甜Lady Lady』のイラスト入り記念切手
04

いがらしゆみこの版権管理会社が製造した『キャンディ・キャンディ』海賊版DVD

一連の『甜甜Lady Lady』グッズの著作権表記は
PIM / Authoring by Yumiko Igarashi 
『キャンディ・キャンディ』もどき『甜甜Lady Lady』のグッズ
キャンディに似てるとか言う以前に、過去絵のトレスなのでは…?
この『キャンディ・キャンディ』もどき『甜甜Lady Lady』の台湾における版権管理会社は齊威國際多媒體股有限公司(Power International Multimedia Inc.)、略称PIM。
PIMでは他に『綠野仙縱 (オズの魔法使い)』や『花田少年史』、日本アニメーションの『小英的故事(ペリーヌ物語)』等の版権管理を行っているもよう。
正規版と称して発売された『小甜甜 Candy Candy』台湾海賊版DVD-BOX
齊威國際多媒體股有限公司『小甜甜 Candy Candy』DVD-BOX
更には2008年7月に、同年8月1日から8月31日の間、『小甜甜 Candy Candy』DVD-BOXを限定生産と告知。
予約特典として2009年度版の「小甜甜 Candy Candyイラスト入り卓上カレンダー」が付くということですが、このカレンダーに使用されているイラストは全て、『甜甜Lady Lady』 用のイラスト……。 
『小甜甜 Candy Candy』台湾海賊版DVD-BOXの特典カレンダー
「小甜甜 Candy Candyイラスト入り卓上カレンダー」…?
そして9月からは通常販売開始。
購入者には先着順で『甜甜Lady Lady』の複製原画が特典としてつくそうです。

更に売れ行き好調につき廉価版まで販売。

ボックスの裏面には
"經過多年的不懈努力、總算皇天不負苦心人、製作小組終於從西班牙取得了『小甜甜』115集的完整版母帶及使用發行權利。"
「我社の大変な努力と熱情によってスペインから版権を取得して発売可能となった正規版DVD」
として、さながらプロジェクトXのごとき苦労話が披瀝されておりますが、無論、東映アニメーションは全く関知しておりません、悪質な海賊版です。
05

いがらしゆみこの擁護を続ける日本マンガ学会

…いがらしゆみこ大先生、ひょっとして、台湾でなら何やってもセーフって思ってませんか。

台湾はWTO に加盟してTRIPS 協定(知的所有権の貿易関連の側面に関する協定)が発効しているので、台湾企業には「ビジネスとして他国の知的所有権を守る義務」があるんですが? 
『キャンディ・キャンディ』もどき『甜甜Lady Lady』のグッズ
一連の『キャンディ・キャンディもどき』イベントに関しては、ノーテンキに楽しんでる人の方が多いようですが、僅かながらも"抗議! 不要改甜甜結局!五十嵐小姐可否放過甜甜!"とか"五十嵐優美子-LADY LADY(偽小甜甜?)的簽名"とか、問題意識を持って記事を書いている台湾人ブロガーもいて、ちょっと安心しました。著作権後進国といわれながらも、こういう意識の高い人も育っているんですね。

嘘八百をタレ流して悪質な情報操作を行ってまでいがらしゆみこの著作権犯罪を擁護・正当化している"日本マンガ学会著作権部会"を称する団体の面々に、彼ら台湾ブロガーの爪の垢を飲ませてやりたいものです。

文化庁がWIPO(世界知的所有権機関)と協力して多額の信託基金を拠出し、アジア地域著作権制度普及促進事業(APACEプログラム)を行っている一方、日本の有名マンガ家みずからアジアの著作権保護意識の遅れにつけこんでモドキ商品で一儲けたくらんでいるという現状は、単に『キャンディ・キャンディ』一作の問題にとどまらず、日本の漫画界の著作権意識を問われても仕方のない醜聞ですが、日本マンガ学会を称する団体にとっては、自分達の身内にあたるマンガ作画者の利権の方がはるかに重要な問題なのですね。 
夜にしみる雨音  投稿者:名木田恵子  投稿日:2007年 7月 4日(水)22時25分37秒
(略)
わたしが精華大学でのフォーラムを知ったのは扶桑社の<SPA!>から竹熊さんの取材を受けてほしい、という依頼があったときが初めてでほんとうに!驚愕しました!
<SPA!>によると”フォーラムがある事を知って記事にすることになり(この辺からおかしいと思っていました。フジサンケイですから、扶桑社は)竹熊さんに京都まで取材を依頼したが、一方的な記事になるといけないので(この辺は感心)水木にも取材を申し込んだ、とのことでした。

精華大学のフォーラムが、いかに名誉毀損者であったかは竹熊氏が「あとあとのためにテープを要求したほうがいい」と助言してくださったことでも予想がつきます。
(弁護士から精華大学にテープを要求しましたが、あると聞いていたのに”ない”そうでしかたなく議事録を要求。弁護士事務所に保管してもらっています。わたしは精神衛生上よくないといわれ、拝見していません。)

また、精華大学の牧野氏は漫画家協会の理事でもあるので、ほかの理事の先生が事情をきいてくださいました。牧野氏によると
水木にオファーもせず<一方的なフォーラムであったことを認め><また、今度やるときは水木さんにもオファーするから・・・>といわれたそうです。


あのフォーラムは公開の場でたくさんの人を集め、二日に及んだと聞いています。
”事件”について事実を確認もせずフォーラムで発言なさったたちの責任は多大なものがあると思っています。

そういった人たちの無責任なゆがんだ認識が、作品を汚し読者から遠ざけていく、と嘆息しました。作品を生かしたいのなら、原作者を悪者に仕立ててもなにも進歩しない事をフォーラムのみなさんは少しも考えてくださらなかったようで残念です。

そして・・・
台湾の事件は、10年たっても・・いえ、10年たったからこそ、いいようのない哀しみをいだきました。

今年に入ってから、いやなニュースがつづき、
そのひとつが、台湾、韓国で大量に出回りだしたDVD、漫画本の海賊版のこと、
そして、もうひとつが、4月から韓国でのキャンディのアニメ放映の事でした。

韓国でのアニメは、東映アニメが察知して驚き、すぐに内容証明を送りましたが、<K>というバイヤーが買ったと言い張り、放映されているようです。

台湾、韓国でなにかなければいいが・・と案じていました。
まさに、その通りでしたね・・・
今回、また、ほんとうに薄汚さにやりきれないのは・・・
台湾で<新キャンディ・キャンディ>のあとに<改レディ・レディ>とあることです。
<レディ・レディ>は英洋子さんの代表作(プルミエ・ミュゲでコンビを組み7月末復刊予定)。東映アニメでアニメ化もされています。英さんにも申し訳ない気持ちでいっぱいです。(ただの偶然でしょうか・・)
(略)

名木田恵子/水木杏子公認ファンサイト「妖精村」掲示板より
06

「新小甜甜 Lady Lady」グッズ

日本アニメーションの世界名作劇場と同じシリーズでグッズ化(ブックマーカー、絵葉書、クリアファイル等)。「世界名作劇場」のパッケージに入ったブックマーカー本体は『新小甜甜(新キャンディ・キャンディ)』のロゴ入り。
当時の日本アニメーションで『新小甜甜(新キャンディ・キャンディ)』のアニメ化企画が動いていたのでしょうか? 

小甜甜台北街頭現身 2007-02-09
今日於遠傳館前無限城舉辦的遠傳「懷舊卡通尋夢園」服務上線記者會。
邀請到新小甜甜、喬琪原創漫畫作家五十嵐優美子女士、將親自蒞臨站台、介紹新版小甜甜;
同時請到苗栗三義西湖渡假村「甜甜卡通歡樂節」的真人版小甜甜現身演出、
重新詮釋新小甜甜的甜美俏皮、受到現場大朋友小朋友們的歡迎。

小甜甜在記者會現場翩翩起舞的即景。

いがらしゆみこ来台記者会見にて。
甜甜ちゃんと王子様が、何故か『キャンディ・キャンディ』中国版主題歌に乗ってダンシング。
07

註:『倉敷物語~はちまん』について

2010年、倉敷美観地区にあるI LOVE CANDY MUSEUM アイ・ラブ・キャンディミュージアム(運営:株式会社明日絵、社長:三城誠子)のマスコットキャラクター「はちまんちゃん」を主人公とした小説が、小説版執筆者・三城誠子により『倉敷物語~はちまん~ 夢と愛のコミュニティ・ノベル (ISBN:9784890229253)』のタイトルで自主出版された。

自主出版を担当した出版社は日本地域社会研究所。トータル・パブリッシング・システム(TPS)という自主出版サポートサービスを提供している会社である。


この「はちまんちゃん」というキャラクターは、まず、いがらしゆみこによるイラストレーションが先行して露出・認知された後に、三城誠子による「小説版」が「イラストに合わせて創作された」という過程を経ている。

実際、いがらしゆみこ美術館の公式サイトには「漫画版に先立って小説版をネットで公開」との説明がされていた。つまり、あくまで「いがらしゆみこの絵」が主であり、「三城誠子の文章」は従の立場である。


『キャンディ・キャンディ』裁判の間、そして現在もいがらしゆみこが主張している論理によれば、「単に漫画家の絵に合わせて文章を書いただけ」の三城誠子は『倉敷物語~はちまん~』 の原作者ではなく、「はちまんちゃん」というキャラクターの原著作権は漫画家・いがらしゆみこに帰属する事になる(あくまで、いがらしゆみこの今までの主張に従えば、という話だが)

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